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ワサビ

Wasabia japonica

2007/3/5    適地ではよく増えます

2007/3/5    白く十字型のかわいらしい花
深山の清流のそばに生える多年草で皆さんがご存知の通り根を香辛料としてよく使われています。
しかしワサビには根以外にも利用価値があり本来自然種のわさびは栽培環境が厳しいのですが
清流以外でも栽培できるようにと品種改良されて陸わさび、畑わさびなどの名称で呼ばれて
最近では普通に栽培、出荷されているのも見かけるようになりました。
花期は早春の3月から4月頃。かわいらしい白い花を一杯つけます。

利用法

全草を利用できる植物で根を香辛料、葉と茎と花はおひたしやしょうゆ漬けにして春の珍味として
味わうことができます。花期は3月から5月頃までで梅雨の頃になると種をつけ始めます。
そうなると全体が硬くなり食用には向かなくなりますので春のうちが食べごろとなります。
独特の香りは揮発性が強く空気に触れることによって出るのですが空気に触れ続けていると香りは
飛んでしまいます。そのため調理は時間との勝負で手早くする必要があり失敗すると独特の香りは
ほとんどなくなってしまいますので注意してください。また保存もあまりきかず、タッパーなどに入れて
遅くとも2,3日以内に<食べきってしまう方が良いでしょう。

2007/3/5    根はあまり大きくならないが摩り下ろせば薬味として使える

栽培法

日当たりは半日陰で土が乾燥しない場所を好みます。根は深くは張りませんので絶対に乾燥は
させないようにしてください。有機質が少なく礫質や砂混じりの土を好むようですので鉢植えでは
やや水持ちの良い用土に砂や小石(ない場合は硬質鹿沼土など)を多めに混ぜると良いでしょう。
浅植えにして乾燥に注意してください。主根は多少土から出ていても問題はありません。
増殖は株分けか実生になります。株分けは大きく育った株ならば既に2-3株に分かれていますので
そのまま植え替えてあげてください。実生の場合は花期終了後の5-6月にすぐに採取してそのまま
撒いて乾燥しないように管理します。保存して春に撒いても良いのですが休眠が必要なため冷蔵庫などで
乾燥させないように保存してください。元々発芽率は悪くありませんが1-2日程度浸漬処理をすると
発芽率が上がるようです。実生でも成長は早く、1-2年で収穫できるようになります。
家で栽培している場所は日当たりは一日3時間ほどの場所で適地なのか発芽率が良いのも手伝って
雑草のごとく増殖しています。実生から育てればその環境に適したものにもなりやすいようですね。

2007/3/31    実生発芽後は可愛らしい双葉で若干赤みを帯びます。

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