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シモコシ

Tricholoma auratum (Fr.) Gillet
2007/6/12
【発生】 普通
●晩秋の朝晩の冷え込みが強くなってきた頃に砂地の松林の松葉の下に
埋もれるように発生するキノコです。その発生方法から見つけるのがなかなか難しく
熊手などで松葉を効率良く返しながら探すのが一般的な方法のようです。
砂地の松林というと一般的には海岸に多いので海岸のキノコというイメージもありますが
両者の条件が合えば場所にかかわらず発生し、写真を取った場所も山中の
山砂に生える赤松林の中で撮影したものです。
キシメジにも似ますが発生地が違い、キシメジのほうが黄色みが強く苦味があります。
特にシモコシのひだと柄は黄色みが薄く柄が白に近い個体も存在します。
残念ながら現在は環境破壊などにより採れる場所が激減してしまい希少なキノコと
なってしまいました。名前は漢字で霜越しと書き、寒い霜が降りる季節にも生えることから
霜を越す、シモコシとなったようです。
【食毒】 食用
●肉質はしっかりとしており歯切れも良く、良い出汁が出る一級品のキノコです。
癖もなくキシメジのような苦味もないため万人受けするキノコだと思います。
石突の部分も堅く締まっているため全体を切り落とさずに汚れのついている部分だけを
削り取るようにして調理することができます。
癖がなく食感も良いため万能で料理には何でもよく合います。



2007/6/12

2007/11/16

2007/11/16