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ヒメウコギ

Acanthopanax sieboldianus

2007/4/21    長さ1mにも満たない株だが多くの葉を茂らせる

2007/3/3    冬芽は小さく目立たない

2007/4/7    出てきた直後は

2007/4/21    ウコギの仲間は全て5枚葉

2007/4/21   小さいが棘を持つので扱いには注意
古くに薬用木として中国より渡来した中国原産の落葉低木です。
現在は生垣、庭木、などにも利用され山野に野生化しているものも見かけます。
枝はコシアブラに似た淡灰色で新芽の根元に小さな棘を持ちます。葉は無毛です。
雌雄異株ですが日本にあるほとんどが雌株といわれています。

利用法

一般的な利用法としては茹でたものを炊き立ての白米と混ぜて少量の塩で味付けした
ウコギご飯が有名です。わずかにあるほろ苦味とウコギ特有の香りがとてもよく合います。
香りとほろ苦さが好きならばおひたし、和え物、汁物、塩漬け、佃煮にも使えますので
色々試して見るのも良いでしょう。葉を粉末状にしてそばや茶にすることもあるようです。
ウコギ科の中では非常に多くの芽をつけウコギ科の樹木の中ではトップクラスの収穫率になります。
また葉が開いた後もやわらかく、長期間の収穫をすることができる山菜でもあります。
ウコギには仲間が多くヤマウコギ、ケヤマウコギ、オカウコギ、ミヤマウコギ、ウラジロウコギ
エゾウコギなどがあり香りの質に少々の違いがあるものの全て食用になるようです。
なかでもエゾウコギは健康食品として注目されていてサプリメントの販売も盛んに行われています。

栽培法

性質は極めて強健で新しい環境への適応性も強く日照は日当たり、半日陰共に良く育ちます。
管理もあまり手間がかかりません。低木ですので雑草で埋もれないように下草の管理さえすれば
問題ないと思います。用土も酷い粘土質や礫質のみなどの偏ったものでなければ大丈夫です。
気になる場合は腐葉土や調整ピートモスなどで有機質を補うと良いでしょう。
増殖は株分けか挿し木で増やします。ツツジのように簡単に発根しますので挿し木の方が
手早く大量に増やすことができます。

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